美円とは・・・

美円とは、美は「美しい」・円は「円舘工芸舎」を表しています。木工ろくろを巧みに操り、木目の美しさを十分に表現し「美しい円筒型の製品」を制作しています。


「道産木材」

 当社の製品は、すべて極寒の地に育った北海道産の木材を使用しています。
 メイン製品である「茶筒」に使用している「槐(えんじゅ)」は、木目が荒く風情があり重厚な色合いで、床柱材などに珍重される銘木です。
「円寿」や「延寿」と記して縁起物の木として、記念品や贈答品にも使用されてきました。
木目がとても美しく、匂いも少ないので、食品の器として最適ですが、硬くて加工が難しいため、高度な技術を必要とします。
同様に一位(オンコ)も銘木とされていますが、近年、減少の傾向があり貴重な木材(資源)となってきています。

「こだわり」

 当社の製品は、荒彫りから塗装まで全て木工ろくろを使用し、手作りで制作した製品です。
木材は全て自然乾燥を行っており、荒彫り・自然乾燥・仕上げ加工・自然乾燥・塗装と二度の乾燥を経て、狂いの少ない状態に仕上げます。
時間がかかりますが、1つ1つ心を込めて制作しています。
手作りのため、大きさや形に多少の違いがありますが、それゆえに茶筒と蓋とが一対のものとなるのです。
木製の茶筒の利点は、二重構造の蓋により、茶葉にとって適度な湿度を保って保存できる事です。
中蓋は気密性が良くなるような構造にデザインし、昭和57年に実用新案登録(登録第1431852号)を取得しております。また、木製の茶筒は時々乾拭きすることにより、年月をかけてさらに光沢のある美しい茶筒となります。



「木地」とは、

木の地肌(木目)の意味です。


「木地師(木地屋)」とは、お椀やお盆などを「ろくろ」という道具を使い、木材を回転させ、器を形作る仕事をする職人を言います。
各種のカンナ棒(刃物)を使い分けて製品を削るため、カンナ棒は職人自ら鍛冶を行って1本1本制作し、製品に合った刃物を作ります。